園日記ページ

☀つぶやき☀ ~日本人と自然~

今年もキンモクセイの香りが本格的な秋の訪れを感じさせてくれます。

毎年、10月初旬にキンモクセイを感じると、冬への歩みが始まったなと・・・

四季の移ろいを自然から感じ取るのが難しい都会では、そんなかすかな自然からの合図が頼りになります。

 

日本付近では寒冷前線が東へ抜けて、大陸からは高気圧が張り出し、

今日(6日)は等圧線が縦縞模様、一時的に冬型の気圧配置(もどき)

となっています。今年初めての冬型の気圧配置となりました。

 

5日朝↓ 日本海の寒冷前線が抜けるとその後ろからは大陸育ちの寒気が流れ込んでくる

天気図

6日朝↓ 今年初めての冬型の気圧配置(いびつな冬型だが)

天気図

昨日の一時的な雨は寒冷前線のもので、それが抜けた後、今朝は乾いた北よりの風にかわり、

その北風に乗って冬の匂いを感じました。。

あと一ヶ月もすれば、大陸からの寒気移流が徐々に強まり、北海道や日本海側の高い山々からは、

初雪や初冠雪の頼りが届く頃に。。。

 

天気、天候、植物、収穫物、虫、動物等、昔から日本人は自然を慈しみ、崇拝し、

自然と喧嘩せず、共存してきました。

全世界を探しても、温帯の島国で、昔から人が住み着き、ここまで独自の文化を育んだ国は他にはありません。

 

たまたま日本は、温帯に属し、人間にとってはとても過ごしやすく、自然からの恵みが沢山ありました。

まさに、山紫水明、四季折々。日本人はその自然から、水と魚と塩という日本人にとっての食の三種の神器を手にしました。

逆に、アメリカやヨーロッパ、アフリカなど自然が厳しい刃を向ける地域では、

自然は恐れられ、自然を敵視する文化が育ちました。神を信じ崇拝するのもその文化の特徴の一つです。

日本人は、田畑を守り与えてくれた祖先を崇拝し、自然を愛し、畏敬の念を忘れません。

 

日本という国は、自然の厳しさよりも、自然からの恵みの方が多かったのです。

いつからか、日本人は、自然から命をもらい生かされていることに気づいたのです。

 

「朝顔や つるべ取られて もらい水」

 

あさがおなどの植物、虫けら、物に対してでも平等の命を認め、哀れみ慈しむ。。

なんと素敵で、はかない日本人の心情でしょうか。

日本人ならではの、このかけがえのない感性を大切にしたいです。

 

自然に生かされている日本人、

四季の移ろいに鈍感になりたくない。

感謝の気持ちを込めて。。